= ち り ろ ぐ + =

そんなわけで最近読んだ本。

・ダン・ブラウン　『ダヴィンチ・コード』(上)(中)(下)
　なぞなぞに振り回されっぱなしのラングトン先生コンニチハ！
　前作では義務感と使命感となりゆきでローマ中を縦横無尽に駆け回っていたというのに、今回はドーバー海峡挟んで右往左往です。
　舞台設定とそれぞれの謎は美しいと思うのですが、引き摺られてよれよれになっている姿は、典型的な巻き込まれ型主人公とはいえ気の毒です。
　ラストシーンはハリウッドの映像美そのものと思いました。今作は舞台設定のひとり勝ちということで。
　ちなみに一緒に並んでいた『デセプション・ポイント』も買ってきた。
　ちょｗｗｗこれ続編じゃないｗｗｗ　紛らわしすぐるｗｗｗｗ

・アイザック・アシモフ　『黒後家蜘蛛の会』(1)〜(3)
　チェスタトンの後に読んだので、簡潔かつ明快な文章が心地よかったです。短編で読みやすいので疲れたときにおすすめ。読後ちょっとだけ賢くなったような気分のおまけつきｗ　
　　
・ミラン・クンデラ　『存在の耐えられない軽さ』
　恋愛小説を読む素養のないことは自覚していましたが、これほどとは思いませんでした。何がしたいんだお前ら！意味わかんねえヨ！！何で映画にまでなってんだよ！ていうか耐えられないのはこっちだよ!!
　ところで作中でさらっと描かれていたペトシーンの丘の場面ですが、主人公たちの葛藤とか行く末よりもそっちが激しく気になります。なんつうかいろいろあるもんなんだな…。

・『トリスタン・イズー物語』（再読）
　これが中世騎士物語というのなら理解できなくていいと思いました。だれかこのバカップルをがっつり修正してください。
　ていうかね、誰が「愛されない可哀想な子」なのか。あんたを育ててくれた家臣とか、流れ着いた先で面倒を見てくれたコーンウォール王とかカワイソス。黄金の髪のイズーは手のひら返しすぎ。煎餅焼いてんじゃないんだから。白き手のイズーは強くイ†。あとあの兄ちゃんとは手を切った方がいいかもしれぬ。
　オペラとかならいろいろ刈り込んでもっときれいなお話になってるのかな…。そっち見ればよかったよ。

そんな感じでちまちま読み進めています。
エンターテインメント系ばかりじゃなくて、たまには古今の名作とかドキュメンタリーとか解説本とか読めるといいなあ。