= ち り ろ ぐ + =

300年後の足軽ファイター目指して何かをがんばりたい。

最近読んだ本

というか、さっき読んだ本。
  • 綾辻 行人 『Another』
    正直、綾辻さんのホラーものは微妙だと思ってた。
    なのにまたこんなブ厚いの書きやがってもう…って思ってレジ行った。
    ぶっちゃけ今まで放置してた。

     ご め ん な さ い 。

    なにこれすげえ!
    思春期の青少年の雰囲気ホラーなんてつまんないとか思っててごめん。
    つうか最近の綾辻作品がそもそもアレだとか思っててごめん。
    一気に読んだ。
    すごいミステリだった。
    思春期の青少年じゃないと出せない感傷。
    雰囲気ホラーばんざい! 微妙だなんて(当分)言わないよ!

      Another
      Another
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      綾辻 行人
      角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • 真保 裕一 『覇王の番人』(上)(下)
    本能寺を描いた作品は多いですが、光秀側の話は珍しいのと、作家が真保さんだったので読んでみた。
    初期の小役人シリーズ面白かったよね!

    明智光秀については「人望もなさそうなのになんでいきなり謀反なんか起こしちゃったのかな、この人」って
    ずっと思ったんですが(ひどい)、ちゃんと人望あったよ! よかった!!
    というか織田家中でいちばんまじめに仕事してたよ… 薄給なのに…
    おかげで信長様だけでなく朝廷にまでいいように使われるわ、そのせいであらぬ疑いをかけられるわ、
    毎回報償薄いわりに周囲からねたまれるわ、馬鹿正直もほどほどにという例。

    でもいちばんかわいそうなのは、ドラマとかでもいつもちょっとしか出てこない役柄なせいで
    脳内ヴィジュアルがさっぱり浮かばず、全編通してBASARAの光秀さんになってたことです。
    ふら〜りふら〜り歩き回って城作ったり、速水声でうふふ笑いしながら調略の書状送ったり、

     な に そ れ き も い 。 (;´Д`)

    それに引っ張られたか、将軍追い払ってからの信長公はすっかり若本ボイスになってた。
    松永さんはひろしだし、安土でおにぎり食べてた家康のとなりにはホンダムが控えている始末。
    かわいそう。主に私の想像力が。

    それはそれとして、分厚い上下巻一気読みするほどに面白かったので、興味のある人は読むがいいと思います。
    損はしないよ!

      覇王の番人 上
      覇王の番人 上
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      真保 裕一
      講談社
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  • 河原谷 創次郎 『天正戦国大戦』(1)(2)
    奥州・越後・北条・徳川の東国勢が、秀吉率いる西国の大軍勢とと対立する架空歴史戦記。
    って書くと関ヶ原みたいですが、

     ・小田原攻め後の奥州仕置きにブチ切れた政宗様と
     ・江戸への転封を言い渡されてむかついてた徳川と
     ・全然世の中収まらないじゃないですかもうつきあってらんねな上杉と
     ・御家再興より家臣と領民の安寧のためにがんばることにした北条さん

    の、わりと微妙な4国連合が面白いです。
    「別に日本の西半分がなくても東国は困りませんし」とかいう理屈に笑ったw
    直後「あのケチな家康が本気で言うとは思えんな!」って言い返されてさらに(ノ∀`)デスヨネー

    脳内ではいつものごとく渡辺&西郷コンビの奥州組と(成実はBASARAのモブ武将)、津川雅彦な家康が大活躍でしたが
    上杉主従が今年の大河の人たちだったので迫力負けにも程がある。
    北条さんも絵的に影が薄かったですがキャラは立ってたので釣り合いはとれました。
    秀吉も大河の人でいいや。三成はよく覚えていません。
    あと、前田の慶次郎さんは「花の慶次」のあの方になってたw そこだけ濃すぎた。反省はしている。

    諏訪湖畔での5万vs.15万の大合戦は圧巻です。
    3巻楽しみだなあ!って思って折り込みチラシ見たら、全2巻って書いてあってしょんぼりした。
    あといっかいくらいなんかあってもいいと思う。

      天正戦国大戦〈2〉死闘!諏訪湖の戦い (歴史群像新書)
      河原谷 創次郎
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  • 田中 芳樹 『蘭陵王』
    入門編に最適な田中芳樹の中国歴史もの。雅楽にもなっている有名な題材だそーです。見たことない。

    今回の舞台は南北朝時代の北斉、戦場にあっては勇猛果敢、平時においては民にやさしく、
    美しい容貌と謙虚な人柄を慕われていた立派な人が、
    どうみても立派じゃない人に囲まれて苦労を重ねた挙げ句、非業の死を遂げてしまいました、という話。
    なあ、あんたは謀反を起こしていいよ… ていうか起こした方がいいよ…
    これが史実だというからおそろしいな…!
    全編やるせなさが漂うなか、田中芳樹得意の「元気少女(?)キャラ」月琴の存在が唯一の救い。

    田中さんはもうSFとかスペースオペラは書かないんだろーなーと思いつつ、
    いつかまた「七都市物語」みたいの書いてほしいんだぜ(ノー`)

      蘭陵王
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      田中 芳樹
      文藝春秋
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  • 和田 竜 『のぼうの城』
    読みやすかった。
    石田三成の武州・忍城への水攻め顛末記。
    「相手の態度にむかついたので、逆らってみたら案外上手くいったかなー」という話。
    忍城側の登場人物だれもがキャラ立ちすぎで、どこのライトノベルかと(ノ∀`)
    三成はどうでもいい。
    しかし大谷さんはちょっと気の毒だと思った。苦労してそう。がんばれ。

      のぼうの城
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      和田 竜
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  • 北沢 秋 『哄う合戦屋』
    読みやすかった(´∀`)o 面白かった。
    甲斐と越後に挟まれて、土豪の武士がひしめく中信濃に流れ着いた「合戦屋」の、
    運と才能と人望は並立することの方が少ないよね、という「謀反を起こしたくても起こしようのない人の話」。
    …期せずして同じような内容の話ばっかり読んでたなw

    とはいえ、ラストシーンはこれがいちばん気分よく読めた気がします。
    志って大切だよね!

      哄う合戦屋
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 * * *

ところで戦国もの読んでると、どんどん豊臣が嫌いになっていくなw
次はせんべい屋かってほど手のひら返しまくっていた松永久秀の話が読んでみたいんですが
何かおすすめありませんか。
この際、全国回って茶碗とか茶釜を集めまくるアドベンチャーRPGでもいいよ!(BASARAでやれ)

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