なんと! 仮面ですらなかったとはな!!
いったい監督はハムをどうしたいのか。というかどうにかする気あるのか。
というわけで4年後のお面の人の話書いてみた。
最初こそ何であんなバレバレな格好を…(;´Д`) と思いましたが、
見ているうちに可愛くなってきました。お面可愛いよお面。
1期中で女性キャラと顔すら合わせなかったユニオン組ですが、
唯一顔を合わせていたポニテがあまりにもアレでソレであんなだったのでその方が幸福なのかもしれない。
ついでにいうと、オバフラ組でいちばんもてるのは間違いなくダリルです。
次点で教授。ハワードはフラッグ愛が露見すると危険信号。
「本編でお話ししてほしい人リスト」のトップはソマたんでした。
しかしどうやらお面になっちゃったのでちょっと順番入れ替えてみたw
もういっそアザディスタンに潜入捜査でも行くといいよ!
姫とコーヒー飲んでればいいです。案外ズレた同士で話が合うかも試練。
以下、捏造設定:
タイトルは「傘」。
いったい監督はハムをどうしたいのか。というかどうにかする気あるのか。
というわけで4年後のお面の人の話書いてみた。
最初こそ何であんなバレバレな格好を…(;´Д`) と思いましたが、
見ているうちに可愛くなってきました。お面可愛いよお面。
1期中で女性キャラと顔すら合わせなかったユニオン組ですが、
唯一顔を合わせていたポニテがあまりにもアレでソレであんなだったのでその方が幸福なのかもしれない。
ついでにいうと、オバフラ組でいちばんもてるのは間違いなくダリルです。
次点で教授。ハワードはフラッグ愛が露見すると危険信号。
「本編でお話ししてほしい人リスト」のトップはソマたんでした。
しかしどうやらお面になっちゃったのでちょっと順番入れ替えてみたw
もういっそアザディスタンに潜入捜査でも行くといいよ!
姫とコーヒー飲んでればいいです。案外ズレた同士で話が合うかも試練。
以下、捏造設定:
- お面の人は地球連邦平和維持軍所属(本編準拠)
- ポニテは次世代フラッグ開発中
- ドS眼鏡女史は地球連邦中央組織所属(お面の人とは「論敵」と書いて「とも」と読む)
- ルイスはお面の人の部署に新規配属(貴重なツッコミ役)
- 4年後なので階級と立場がちょっと上がっていたりいなかったり
- その他、思いついたら適当に追加&削除
タイトルは「傘」。
「こんなところにいたの」
振り向いた顔は仮面に隠されていた。
だが、見えないはずのその表情は手に取るようにわかる。
翠緑の睛を一瞬だけ見開いて、微笑む。お得意の不遜な笑みだ――憎らしいほどの。
彼女は無言で傘を差し出す。
やはり無言で受け取って、彼は手の中の傘をしげしげと眺めた。
「ハンガーに転がっていたの。穴くらい空いているかもしれないけれど、無いよりはマシでしょう」
「いや、問題ない。心遣いに感謝する」
薄汚れた安物の傘は合成樹脂の膜を軋ませながら開いた。男性が差すには少々小さい。
「お友達が探していてよ」
「知っている」
「戻らないの」
それには答えずに彼は碑を見上げる。
管制塔のトリプルタワーに負けじと天に伸びようとするその青い碑には、多くの名前が刻まれ、冷たく濡れていた。
無言の男にシーリンは表情を強張らせた。
「わたしは戻るわ」
「ならば私も行こう」
あっさりと踵を返した背中を視線で追いかける。
くすんだ空に光る黄金色の髪からぽたりと滴が落ちた。
「傘をありがとう」
肩を並べて歩く男は古びたそれをくるりと回した。
「こうした細かい気遣いは、やはり女性の方が優れているものなのかな」
「ずいぶん古典的なジェンダー論ね。公の場では口にしない方が良くてよ」
そういうつもりではないのだが、と腕を上げた男は露先を弾いた。水滴が散る。
「こうした場合、私の友人は誰ひとり傘など持ってきたことがなかったのでね」
するとあれは集団の特性かな、それとも個々人の性質がたまたま一致していただけなのか。
灰色の空を見上げる白い顔はやはり仮面に隠されている。
「よほど慌てていたのじゃなくて?」
「慌て者の集団ではあったな」
「あなたを含めてね」
ふふ、と笑った。
「たしかにそうだ」
雨滴を跳ねるふたり分の足音。ハンガーから響く重機の駆動音。上空を飛行するMSの轟音も今日は遠い。
「あなたのお友達は――」
沈黙に耐えかねたわけでなくシーリンは口を開いた。
「不安になると最初に身体が動くタイプなんでしょう。あの技術主任すらね」
「カタギリが?」
「不安で心配で仕方なくて、すぐにでも走っていきたいのに、すれ違うのを恐れて立つに立てない――」
そんな感じかしら。
せいぜい酷薄な皮肉が浮かぶようにと口元を歪める。
男は肩をすくめた。
「確実にすれ違う自信はあるな」
「そうでしょうね」
呆れた風にため息をついた。
「どこかで捕まえられるという根拠のない自負があるか、またはどうしようもなく無鉄砲な人だけがあなたを捜すのよ」
なるほどねと男は頷き、「ならば君は」と問う。
「君はどちらだ。自信家か、無鉄砲か」
「わたしは――捜してはいないわ」
傘を握る手に力を込める。
「たまたま傘があったから――どこかで会ったら渡そうと思っただけ」
そう、偶然だ。傘がそこにあったのも、雨の中を歩いてみようと考えたのも、行き着いた先で彼が碑を見つめて立ち尽くしていたのも、すべて――
偶然だ。
「傘を忘れた誰かに礼を言わせてもらおう。だがミズ・バフティヤール、」
視線の先には雨。
肩を並べて歩き続けるふたりはどちらも相手を見ようとしない。
「君は何故――私が傘を持っていないと思ったのかな」
思わず足が止まった。
数歩先で男が振り返る。
白い顔はやはり仮面で隠されていたのだが、その表情は手に取るようにわかる。
例の――いつもの傲慢で、尊大で、過剰とすら言える自信に溢れた、不敵な――
「それは、」
「それは?」
顔を覆う仮面の下で、笑みの形に吊り上がる口元と少しだけ細められた翠緑の睛。昔の物語の猫の表情で男は彼女を待っている。
頬に血が上った。
「女の勘よ!」
言い様、大股に横をすり抜ける。
アスファルトを薄く流れる雨水を乱暴に跳ね上げてシーリンは歩調を速めた。
「説得力のある回答だが、公の場では口にしない方が良いな!」
薄暗い空の下、弾ける明るい笑い声。
充分に距離を取って一度だけ――彼女は振り返った。
安物の傘を肩にもたせかけ、天を仰ぐ仮面の男。
まだ浅い春の雨はその闇色の表面を濡らして流れ、落ちていく。
降り続く雨、灰色の雲、黒々と広がるアスファルト――
モノトーンの景色の中でただひとり鮮やかな色彩を纏って立つ彼の、その視線の先にあるものをシーリンは知らない。
飛翔する男の思考はやがて地上に降りてきて、
そしてくるりと――傘を回した。
このブログにSSを置き去るのもどうなのかなーと思ったので、借りるだけ借りて放置したレンタル鯖に投棄場所作ってみた。
次からはそっちに投下します。こころおきなく。
振り向いた顔は仮面に隠されていた。
だが、見えないはずのその表情は手に取るようにわかる。
翠緑の睛を一瞬だけ見開いて、微笑む。お得意の不遜な笑みだ――憎らしいほどの。
彼女は無言で傘を差し出す。
やはり無言で受け取って、彼は手の中の傘をしげしげと眺めた。
「ハンガーに転がっていたの。穴くらい空いているかもしれないけれど、無いよりはマシでしょう」
「いや、問題ない。心遣いに感謝する」
薄汚れた安物の傘は合成樹脂の膜を軋ませながら開いた。男性が差すには少々小さい。
「お友達が探していてよ」
「知っている」
「戻らないの」
それには答えずに彼は碑を見上げる。
管制塔のトリプルタワーに負けじと天に伸びようとするその青い碑には、多くの名前が刻まれ、冷たく濡れていた。
無言の男にシーリンは表情を強張らせた。
「わたしは戻るわ」
「ならば私も行こう」
あっさりと踵を返した背中を視線で追いかける。
くすんだ空に光る黄金色の髪からぽたりと滴が落ちた。
「傘をありがとう」
肩を並べて歩く男は古びたそれをくるりと回した。
「こうした細かい気遣いは、やはり女性の方が優れているものなのかな」
「ずいぶん古典的なジェンダー論ね。公の場では口にしない方が良くてよ」
そういうつもりではないのだが、と腕を上げた男は露先を弾いた。水滴が散る。
「こうした場合、私の友人は誰ひとり傘など持ってきたことがなかったのでね」
するとあれは集団の特性かな、それとも個々人の性質がたまたま一致していただけなのか。
灰色の空を見上げる白い顔はやはり仮面に隠されている。
「よほど慌てていたのじゃなくて?」
「慌て者の集団ではあったな」
「あなたを含めてね」
ふふ、と笑った。
「たしかにそうだ」
雨滴を跳ねるふたり分の足音。ハンガーから響く重機の駆動音。上空を飛行するMSの轟音も今日は遠い。
「あなたのお友達は――」
沈黙に耐えかねたわけでなくシーリンは口を開いた。
「不安になると最初に身体が動くタイプなんでしょう。あの技術主任すらね」
「カタギリが?」
「不安で心配で仕方なくて、すぐにでも走っていきたいのに、すれ違うのを恐れて立つに立てない――」
そんな感じかしら。
せいぜい酷薄な皮肉が浮かぶようにと口元を歪める。
男は肩をすくめた。
「確実にすれ違う自信はあるな」
「そうでしょうね」
呆れた風にため息をついた。
「どこかで捕まえられるという根拠のない自負があるか、またはどうしようもなく無鉄砲な人だけがあなたを捜すのよ」
なるほどねと男は頷き、「ならば君は」と問う。
「君はどちらだ。自信家か、無鉄砲か」
「わたしは――捜してはいないわ」
傘を握る手に力を込める。
「たまたま傘があったから――どこかで会ったら渡そうと思っただけ」
そう、偶然だ。傘がそこにあったのも、雨の中を歩いてみようと考えたのも、行き着いた先で彼が碑を見つめて立ち尽くしていたのも、すべて――
偶然だ。
「傘を忘れた誰かに礼を言わせてもらおう。だがミズ・バフティヤール、」
視線の先には雨。
肩を並べて歩き続けるふたりはどちらも相手を見ようとしない。
「君は何故――私が傘を持っていないと思ったのかな」
思わず足が止まった。
数歩先で男が振り返る。
白い顔はやはり仮面で隠されていたのだが、その表情は手に取るようにわかる。
例の――いつもの傲慢で、尊大で、過剰とすら言える自信に溢れた、不敵な――
「それは、」
「それは?」
顔を覆う仮面の下で、笑みの形に吊り上がる口元と少しだけ細められた翠緑の睛。昔の物語の猫の表情で男は彼女を待っている。
頬に血が上った。
「女の勘よ!」
言い様、大股に横をすり抜ける。
アスファルトを薄く流れる雨水を乱暴に跳ね上げてシーリンは歩調を速めた。
「説得力のある回答だが、公の場では口にしない方が良いな!」
薄暗い空の下、弾ける明るい笑い声。
充分に距離を取って一度だけ――彼女は振り返った。
安物の傘を肩にもたせかけ、天を仰ぐ仮面の男。
まだ浅い春の雨はその闇色の表面を濡らして流れ、落ちていく。
降り続く雨、灰色の雲、黒々と広がるアスファルト――
モノトーンの景色の中でただひとり鮮やかな色彩を纏って立つ彼の、その視線の先にあるものをシーリンは知らない。
飛翔する男の思考はやがて地上に降りてきて、
そしてくるりと――傘を回した。
このブログにSSを置き去るのもどうなのかなーと思ったので、借りるだけ借りて放置したレンタル鯖に投棄場所作ってみた。
次からはそっちに投下します。こころおきなく。
Comments
単独行動を心配されるエースパイロットってどうなの。
とりあえずレン鯖に3つめ投下しゅーりょー。
一段落したらそろそろゲームやりたいでーすー_ノ乙(、ン、)_